高島屋の一部店舗で、静かに買い物をしたい客のために
声かけを控えるサービスを始めたらしい。
希望する客が「S.E.E.（シー）カード」っていうカードを
首から下げていれば店員から話しかけないそうなんですが、
利用者は少ないみたいです。
それもそのはず、
その目立つカードを首から下げるって行為が
なんともこっ恥ずかしいし、どこか偏屈な雰囲気を漂わす。

問題はこのカードの形状。
変に目立つ、
というのが良くないんじゃないかな。
口に手をあてて、話しかけないでねっ、 ていうマークのカードで
わざわざ周囲の人々にアピールする必要もないわけで
店員だけがわかればいいので、
もっと密かにサインできるものはどうだろう。
たとえば、バッグのストラップや、服の袖なんかに
クリップ式で付けられる小さなアクセサリーのようなモノなら、
付けていても違和感なさそうで気軽に利用できそうだ。

しかし、こういうサービスが発案されたってことは、
接客がイヤ、と思う人が少なからずいるってことですよね。
僕もその一人です。
特にアパレルショップなんかでよくある過剰な接客。
捕まるとまー大変です。
「何をお探しですか？」と聞かれてうっかり「シャツを」とか
具体的に答えてしまうと
速攻で「いま、こんなの流行っているですよぉ〜」とか言って
２、３着もってきて、長々と商品の説明が始まる。
あ〜しまった、と思い始める頃には
そのシャツに合わせるパンツまで持ち出してくる始末。
この間、店員はマシンガントークでこちらの話す隙を与えないし
悪質なセールスみたいになってることもしばしば。
それで買ってしまったことは無いのですが、
途中で止めさせる台詞も言いづらいし
なにかと面倒くさいことにはなるので苦手です。

最近は「何をお探しですか」と聞かれたら
「いえ、特に。見てるだけです」と答えて
接客しないでねバリアを張ってみたりするのですが
そのバリアを強引にも切り崩しにかかってくる
店員もいてやっかいです。
「いつもそういったゆるめのジーンズはかれるんですか？」とか
迷惑そうに「あー、そうですね。」と答えても
そのジーンズならこんなモノが合う、などと
しぶとく商品を勧めてきて面倒くさい。
売れてない店ほどこうした接客をするようで、
そんな店には大抵
雑誌に紹介されたページのカラーコピーなんかが
商品の横に貼られていたりします。
また、妙にフレンドリーを装う店員もやっかいで、
なかなかかっこいいジーンズを扱っている店だったんですが、
近づいて来るなり
「このジーンズ、ヤバいっすよ。」と言う。
その一言にはなんかイラっとしました。
続いて「どっから来たんすかー？」とか、妙な質問もしてくるし。
いいなと思ったそのジーンズの魅力も半減
「あなたのその接客がヤバいっすよ」
と言いたかったがそうも言えず
その後もしつこく話しかける店員を
苦笑いと適当な返事でかわし退散したのでした。

こんな状況に巡り合わないためにも、
シーカードみたいなもの（もっと違和感なくつけられるやつね）
があれば利用したいなと思います。