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2006/4/28
偽装
 


人は皆、コンプレックスというモノを多かれ少なかれ持っている。
しかし大抵の場合、他人から見ればそれは本人が気にする程の問題ではなかったりして、他人の目を気にするあまり、いらぬ背伸びをして余計にそのコンプレックスを露呈してしまうという事があります。その背伸びが無理矢理であればあるほど、他人にはすぐにバレてしまうもので、上手く周りを騙せていると本人が思っている時、既にコンプレックスは露呈されまくっているという最悪な事態が起きてしまう。
その、最悪な事態が起きているのを、あの姉歯元一級建築士本人は知っていただろうか?
うん、きっと知っていただろうな。ビートたけしだってテレビでネタにしてたし、周りの人からも、あれだけヅラっぽかったら『それ、ヅラでしょ?』とか直球で言われてそうだし、意外と姉歯さんも開き直って『あ、バレた?夏場は蒸れるんだよね〜、だから時々こうして、、、』とか言ってカツラをカパカパと動かして換気する技を見せちゃったりして。
こうなると、彼の問題はどのタイミングでどのように、自分はカツラを被っていると世間に正式に公表するかということになるはず。
そしてその時がまさかあの時になるとは!。
姉歯元一級建築士、逮捕。
世間の、彼への注目がピークに達するその時であった。
姉歯さんを護送する車に無数のストロボが襲い掛かり、暗い車内にピカっ!と一瞬現れた彼の真の姿が繰り返しニュースで流されていた。本人もきっと、『うわ〜こんな時に?』と、マジに凹んでいた
に違い無い。連行される時に刑事に無理矢理剥がされたのかな?。
自分もまさかこんな形でカミングアウトされるとは思わなかったのでニュースを見て戸惑ってしまった。
今だかつてこれ程派手にカツラがバレた人がいただろうか?いや、紀元前まで遡ってもいないだろう。まさにこれは歴史的瞬間だったのかもしれない。
カツラを被る全ての人の間で、この日は『四二六事件。リメンバー・アネハ』として長く語り継がれるだろう。
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