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2006/8/27
モツ鍋帝王
 


 先日、ボストン時代の友人が帰国して東京に来ていたので4年振りに会うことになりました。
場所は池袋東口。
2人ともあまり金が無いってことで安めの店を探すことに。
そこで前から気になっていたグリーン大通り沿いにある「ふるさと」という店に入ってみた。
だって表に『モツ鍋帝王』というライトアップされた看板。
帝王を自ら名乗るとはよほどスゲーもん出すんだろうな〜なんて思ってたんです。
時間は18時。オープンしたばかりの店内には既に常連らしきおっさんが4人。
無愛想気味な店員のねーちゃんに「お好きな席にどーぞー」と言われ僕ら2人は適当な席に着き、とりあえず生中をオーダーした、
するとねーちゃんは、

「はい、モツ鍋は2人前でいいですね〜?」

と言うではないかっ!
オーダーが決められてるっ。。
いいですね〜?といいながら既に伝票に書き込んでるし。
さすが帝王は態度が違うぜ、
「モツ鍋が食いたいんだろ〜〜?この腹ぺこめっ!」
みたいなドSな接客である。

いや、まー、モツ鍋オーダーするつもりではいたんだけどさ、、、
メニューには一品料理が豊富でどれも旨そうなんで、とりあえずモツ鍋は1人前にして他に何品か頼まねー?なんて友人と相談しようとかとも思ってましたが、
思いもよらない「2人前でいいですね?」に、つい「はい」と言ってしまったのでした。

そして待つこと数分でモツ鍋はやって来た。
ドーン!。
ドームの様に盛られた凄いボリュームのニラとにんにくスライス。
キャベツとモツはその奥に居るようだ。
威圧的な風貌には帝王の風格が漂っている。
そのドームみたいなニラがしんなり凹むまでの間、僕らは昔話をしていたが2人の心は既にモツ鍋に奪われていた。

そして遂に箸をモツ鍋へ。。。
その味は。

ウッ,
ウマ!!

つゆは豚骨、濃くがあるがあっさりしている。
唐辛子の刺激が上手い具合に豚骨のうまみに絡む。
モツに臭みは全く無く弾力性に富んだ新鮮な腸の歯応え。
警戒していたにんにくは匂い控えめ、丁度良い香ばしさで鍋全体を優しく包んでいる。
うん、正にこれは帝王と呼ぶに相応しい味だ。

「う、うまいね、、。」
「うん、、うまい。」
一通りそのウマさを確認し合った僕らは、その後暫く無言で「モツ鍋帝王」を食らったのでした。

しかし帝王の味はここで終わらなかった。
この鍋には仕上げにちゃんぽん麺が付くのです!
酒もちょうど良い具合に回り程よく腹も満たされ、そろそろ何かもう一つ欲しいなってタイミングであのドSねーちゃんが登場なんです。

「ほ〜ら、そろそろ麺が欲しいんだろ〜?この食いしん坊め!!」
と、鍋に麺を放り込みます。
そしてそれに喜んで食らいつくMな男2人。

最高っス〜。モツ鍋帝王様〜。
参りましたです。
友人も
「おれ、モツ鍋にハマりそう、、」と感動してました。

最近大分涼しくなってきました、鍋シーズンも近づいてきています
池袋に立ち寄ったら是非この帝王の味を堪能してみてね。

もつ鍋帝王の記事
http://www.nikkan-kyusyu.com/tokyo_aji/ls_furusato.htm

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